第6回 怒りが止まらないときに、まずやってほしい3つのステップ

はじめに

「大人なのに、こんなに怒ってしまう自分が嫌になる」
そう感じて、自分を責めていませんか。

  • 家族の一言にカッとなってしまう
  • 過去の出来事を思い出してイライラがぶり返す
  • 自分でも抑えきれず、後から落ち込んでしまう

怒りは、決して「悪い感情」ではありません。
むしろ、とても大切なサイン です。

今日は、怒りが止まらないときに
まずやってほしい3つのステップをお伝えします。


1. ステップ① 「今、怒っている」と認める

怒りを感じると、
多くの人は reflex 的にこう思ってしまいます。

「こんなことで怒るなんて大人気ない」
「怒っちゃいけない」

でも、最初にやってほしいのは逆です。

「今、私は怒っているな」

と、心の中でそっと言葉にしてあげてください。

  • 深呼吸をひとつ
  • できれば、少しその場から離れる

感情そのものを否定せず、
「今、怒りという感情がここにある」と認めることが
一番の土台になります。


2. ステップ② 「表の理由」と「本当の理由」を分けてみる

怒りは、よく “二階建ての感情” と言われます。

1階部分:表向きの理由(言われた言葉、された行動)
2階部分:その奥にある、本当の理由(悲しみ、不安、寂しさ)

紙に、こう書いてみてください。

  • 「私が怒っている“表の理由”」
  • 「その出来事が、なぜ私をこんなに怒らせるのか?」

例:

  • 表の理由:
     「きょうだいが、親の介護のことを他人事みたいに言った」
  • 本当の理由:
     「私ばかり負担しているのに、分かってもらえていないと感じた」
     「感謝されていない、当たり前だと思われている気がした」

怒りの奥には、
「本当は分かってほしい気持ち」 が隠れていることがとても多いのです。


3. ステップ③ 「これからどうしたいか」を一つだけ決める

怒りを感じると、
相手を変えたくなったり、過去をやり直したくなったりしますが、
残念ながらどちらも今すぐには変えられません。

そこで大切なのは、
「これからの自分の行動」を一つだけ決めること。

例えば:

  • 今日は相手に連絡をしないでおく
  • 相談できる友人に話を聞いてもらう
  • 具体的に何をどう分担してほしいか、メモを作っておく
  • プロの第三者(カウンセラー等)に、一度まとめて話してみる

「怒りをぶつける」ではなく、
「怒りをヒントに、次の一歩を選び直す」 というイメージです。


4. 怒りはあなたを守ろうとしていた

怒りは、
単なる「厄介な感情」ではなく、

「ここが傷ついているよ」
「ここを大事にしてほしいよ」

と教えてくれる、大事なアラーム です。

そのアラームを消してしまうのではなく、
「何を守ろうとしていたのか」を一緒に探っていくことで、
怒りは少しずつ落ち着いていきます。