第9回 親の介護が本格化する前に、話しておきたい3つのこと

はじめに

親の年齢が70代・80代に近づいてくると、
「そろそろ介護のことも考えないと…」
と胸のどこかで感じている方も多いのではないでしょうか。

でも、いざ親やきょうだいと話をしようとすると、

  • 重い話になりそうで言い出せない
  • 親が嫌がりそうで、話題にできない
  • きょうだいの温度差がこわい

そんな不安も出てきますよね。

今回は、介護が本格化する前に話しておきたい3つのテーマを、
「心の負担を減らす」という視点からお伝えします。


1. 「どこで、どんなふうに暮らしたいか」

まず大切なのは、
親の 「これからの暮らし方」 についての希望です。

  • 自宅でできるだけ過ごしたいのか
  • サ高住や有料ホームなども選択肢に入るのか
  • 子ども世帯と同居する気はあるのか、ないのか

ここがぼんやりしたままだと、
いざという時に「子ども側だけ」で決めることになり、
のちのち 「本当にこれで良かったのかな…」
心が重くなりやすいポイントになります。

「お父さん(お母さん)、これから先のこと、
どこで過ごしたいかって考えたことある?」

と、「将来の夢を聞く」くらいの感覚からでも大丈夫。
一度話題に出しておくだけでも、心の準備が変わってきます。


2. 「お金のことは、誰が何を把握しているか」

介護が始まると、

  • どこにどれくらい貯金があるのか
  • 年金がどれくらい入っているのか
  • 保険や金融商品はどうなっているのか

といった「お金の情報」が、
突然必要になることが多くあります。

ポイントは、
すべてを完璧に知ろうとしなくてOK ということ。

  • 通帳やカードがどこにあるか
  • どの銀行・証券会社を使っているか
  • 毎月どんな引き落としがあるか

このあたりだけでも一緒に確認しておくと、
いざというときの心の負担がぐっと軽くなります。

「もしもの時にバタバタしないように、
場所だけ教えておいてくれる?」

と、「親を疑う」のではなく、
親を守るための準備として伝えることが大切です。


3. 「子どもたちの役割分担」

介護が始まってから慌てて話すと、
どうしても感情的になりやすいテーマです。

  • 物理的に通える人
  • 仕事が比較的自由な人
  • お金で支える形が取りやすい人

など、それぞれの事情が違うからこそ、
“公平”ではなく“納得できるバランス”
少し早めに確認しておけると安心です。

いきなり

「あなたはお金、私は介護ね」

と決めるのではなく、

「いざというとき、どう役割分担するのが現実的かな?」

と、みんなで考えるスタンスで話すと、
心の負担が少し減ります。


4. 完璧な話し合いでなくて大丈夫

ここまで読んで、

「そんなにきれいに話せたら苦労しない…」

と思ったかもしれません。

実際は、

  • 話が途中で止まってしまう
  • 親が怒って話題を変える
  • きょうだいが「縁起でもない」と嫌がる

そんなことも、たくさんあります。

それでも、
一度話題に出したこと自体が、大きな一歩 です。

「この話、またタイミングを見て続きしようね」

と、“続き前提” で一旦閉じるのも立派な選択です。



一人で抱え込みそうなときは

親の介護やお金の話は、
「正解」が分からないからこそ、不安になりやすいテーマです。

  • 親ともきょうだいとも、うまく話せる気がしない
  • 自分だけが損な役回りになりそうで怖い
  • そもそも、何から手をつけていいか分からない

そんなときは、一度第三者と一緒に整理してみると
心が少しラクになります。

心の終活「あまねくねっと」では、
感情面を大切にしながら、
親・きょうだい・お金の話し合いの準備を一緒に整えていきます。

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