第28回「なんとなく、これだけはイヤ」に従ってみたら起きた変化の話

※プライバシー保護のため、一部フィクションを交えたケース紹介です。

1. とりあえず、全部引き受けてきたAさん

Aさん(50代・女性・独身)は、
これまで、

  • 仕事でも家でも「頼まれごと」を断れない
  • 家族のトラブルがあると、つい自分が動いてしまう
  • 気づけば「最後まで責任を取る役」になっている

という人生を歩んできました。

心のどこかで、

「なんでいつも私ばっかり…」

と思いながらも、
「でも、私がやらなかったら回らないし」と
自分を説得してきたそうです。


2. 初めて出てきた「なんとなくイヤ」の感覚

あるとき、
親族の中で相続に関する話し合いが必要になりました。

自然な流れで、

  • 書類の取りまとめ
  • 他のきょうだいや親族への説明
  • 親の気持ちを聞きに行く役

すべてが、Aさんに回ってきました。

そのとき、
胸のあたりに、今までにない違和感が出てきたそうです。

「なんとなく、今回だけは全部引き受けたくない。」

理由を言葉にしづらいけれど、
心の奥のほうで、
小さな赤信号が灯った感じがしたといいます。


3. 「今回だけは、できることを限定してみる」実験

Aさんは、その感覚を無視せず、
思い切ってこんなふうに伝えてみました。

「書類の確認と、役所への問い合わせまでは私がやるね。
でも、他の人への説明や説得は、それぞれの家族でお願いしたい。」

今までのAさんからは
考えられない「線引き」でした。

内心ドキドキでしたが、
意外なことに、
周りは「あ、分かった」「じゃあこっちはやる」と、
あっさり受け止めてくれたそうです。


4. 「なんとなくイヤ」は、小さなサインかもしれない

この出来事のあと、Aさんは気づきました。

  • 「なんとなく」であっても、
    体や心が出してくる違和感には、ちゃんと意味があること
  • それを無視し続けると、
    どこかで一気にツケが回ってくること
  • 逆に、一度それを尊重してあげると、
    不思議と周りも「そういう人」として扱ってくれること

少しスピ寄りに言えば、

「自分の感覚を大事にし始めると、
周りとの関係性も、ゆっくりとチューニングが変わっていく」

そんな「流れ」が、
現実にも起きてくるのだと思います。


あなたの「なんとなく」を、無視しないであげてほしい

論理的に説明できなくても、

  • なんとなく気が重い
  • なんとなくザワザワする
  • なんとなく今回だけは違う気がする

という感覚は、
心と体が出してくれている 小さなサイン かもしれません。

「本当はどう感じている?」

と自分に聞いてあげることから、
心の終活は静かに始まっていきます。

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